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【社長インタビュー】「世の中に対して自分がどう役に立っているのか」を大切にしたい。だから、安泰とか安定なんて求めることにはつながらないんです【大真エンジニアリング(株)】

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大真エンジニアリングの社長は、柔和な語り口が印象的な大地一洋社長。
DXをテーマにしたセミナーで講演するなど、地域に対して想いを伝える活動にも取り組んできた。なんでも、とにかく試すこと、考えることを大切にしている大地さんに、会社の事業やユニークな働き方について聞いた。

建設業にDXを取り入れた理由

Q. もともとは職人を抱える組織形態だったと伺いました。そこから方向転換をして、現在のスタッフは営業や営業事務、エンジニアなどのほぼ全員がオフィスワークだということですが、どうしてですか?

かつては大手企業の下請工事が多かったのですが、下請で事業展開している以上、環境の自由度や、社内の統制が取りづらい等の理由から売上構成を半分くらいにしたい…元請半分下請け半分くらいまでをとりあえずの目標にしたいと思うようになりました。

他者への依存性が高くなってしまうと組織としてはよくないのではないかと考えていました。
黙っていても受注できるような状況ではありましたが、それでは組織として成長していかないと思っていました。自社で仕事を取りに行くことを増やしていかないと自分たちで考えなくてなってしまうんですね。

なので、売上の割合を変える為に、ある程度の計画を立てて新規の顧客開拓やマーケティング等の新たな活動に取り組んだり、システム的にもいろいろ導入してみたり、様々なことを同時に進めていきました。

自分の思考に「世の中、永続的な安定なんてものはない」というのがあります。
自分は元々堕落する人間だと思っていて、常に学び行動していなければ、現状に甘んじてしまい駄目になりそうという怖さがありました。
そういった事もあり、常にいろんなことにチャレンジする状況を続けてきましたが、チャレンジし続ける楽しさや人の為に考動する事の喜びの方が強かったと思います。

どういう人が本当の幸せを感じて生きているのかを見てきた結果、人の為に考動し、その結果、感謝されている人が、より充実感や幸福感を得ているなと感じました。
常に人や社会の為に考動していく事が、良い環境をつくり、良い循環を引き継いで行けると思っていますので、安泰とか安定なんて求めることにはならないんです。

10年ほど前までは、自分(自社)のお金云々よりも、お客様に対するサービスの質をどこまで向上できるかを追い求め、施工にあたっていた従業員にも利己よりも利他、結果は後からついてくると教えていました。

最近はその思考が更にバージョンアップしています。
追求してきた結果、利己と利他のバランスを意識して、偏らないサービスの提供や、世の中にどう貢献していくかという概念に行き着いた。そうなる貢献したい対象が地域から社会に、そして世界になったりとエンドレスに拡大していきます。

Q. 現在の事業につながるシステム開発を始めたり、社内にシステム部を置いたのも、その動きの一環ですか?

サービス向上は組織の内面も重要だと思っており、社内の管理体制の効率化を図り2017年秋に自社で初めてのシステム開発に着手し、2018年2月の完成後にシステムサービス課をつくり、(現在の)システム部として動き出す前段階の下積みをつくりました(2020年にシステム部に)。

Q. システムに着目したのはユニークだと思うんですが、どうしてなのですか?

業務効率を常に考えていたんです。
それは自分が現場で作業していた初期の頃からで、例えば工具にしても「こういう工具があったらいいのに」「ないなら自分で開発しようかな」と思ったこともあるくらい。

創業から2年後の2005年にパソコン関係のものを使い始めました。事業管理の効率化を目指すためでしたが、差別化という理由もありました。当時の建設下請企業の大半は、パソコンを活用してない時代でしたけど、間違いなく“当たり前”になると思っていました。

当時の建設業って基本“どんぶり”でやっている人たちが多かったので、そのあたりを一つずつ整備していけば、良い環境が構築できると思っていましたが、当時は請求書や見積書などは手書きが主流でした。手書きだとデータ収集もアナログになりますので、まずは数字の概念とかモノを管理することを重要視したんです。

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「数学」は嫌いだけれど、「数字」が好きだった少年時代

Q. そういう感覚に至るのは難しいような…性格的な特長なのですか?

そうだと思うんですよね。
振り返ればですが、数学がめちゃくちゃ嫌いだったんですよ(笑)
ただ、“数字”は好きだったんです。例えば、プロ野球選手の打率を覚えてみたりだとか、数字を覚えるのはちょっと得意で「この数字っておもしろいな」という興味はありました。

高校で野球をやっていた頃は、チームのメンバーの打率を自分で計算したりもしていたんです。
当時は手書きでしたけど、勉強への興味というより自分の好きなことに対する興味があって、データを自分で整理するのが好きでした。数字がわかれば見えてくるものがたくさんあります。

Q. なぜDXを実際にやろうと思ったのですか?

「DXをやろう」と思ってやったわけじゃないんです。流れの中ですよ。
先ほどお話した「効率化」がベースにあり、「自分で工具開発してみようかな」から始まり、パソコンを入れた、ソフト買って活用してみた、エクセルで関数を使っていろいろなものをつくってみたが、中々自社にフィットするものがなく、もうこれならシステムをつくった方が良いのでは?…という感じです。
デバイス、ソフト、アプリ、システムは、かなりの量を使用し試してきました。
そこには膨大な時間とお金と労力を費やし、試行錯誤してきたことが、結果としてDXという呼び方になったというだけですね。

物事を成し得るのに1人でやることはない。「協調性・気遣い」を大切に

Q. 貴社で活躍できるのはどんなタイプの方でしょうか?

「協調性」がある人ですね。
人間ってどうやって発展繁栄してきたかというと「協力・協調」だと思っています。

そもそも、物事を成し得るのに1人で出来ることって少ないですよね。
どんな仕事でも人と関わるんですよ。
特に同じコミュニティにいるのであれば、協力・協調しない選択肢は存在しないんですよね。

その関係性をどうやって構築していくのかといえば、やはり相手のことを思いやるということで「気づかい」なんです。

例えば、「気づかい」ができず、自分のことばかりのひとになってしまうと、皆で共有しなければならない情報をひとりで抱えたり、情報や物の整理整頓しないような人たちが多いと余計に手間やマイナスの感情が芽生えて、人も組織も疲弊してしまいます。

サービスの大元は「社内」。外に対してばかりいい顔するわけではなく、分け隔てなく「気づかい」をする

Q. 働き方の特長を教えてください。

当社はフレックスタイム制をとっていますのでライフスタイルに合った働き方ができます。
出勤時間もみんなバラバラですよ。パートタイムの方が多いので「週●時間働く」と自分で決めてもらっています。ほかのメンバーと調整した上で、「この日は出勤者が偏らないように」などと都度協調しながらシフトを組んでやっています。

だから調整さえきちんとできていれば、「やっぱり明日休みにします」でも全然オッケーです。
なぜそういうことが実現できているかなんですが、ICTツールを使っているので、急に担当者が休んでもみんなと情報共有はできています。

人間は情報を基に考動しています。
何にするにしても、生きるにしても仕事するにしても、いかに情報へのアクセスを早くするかと、正確な情報をストックしておくのかに尽きます。あとは整理整頓も大事です。

Q. ワークライフバランスの取り組みを含め、働きやすさにすごく注力している印象があるのですが、どうしてですか?

お客様に対するサービスの質の向上は大事なんですけど、社内も同時にやっていくべきだと思っているからです。
外に対してばかりいい顔するわけではなく、分け隔てなく気遣いするというだけです。
なので別に普通のこと(笑)

結局、サービスの大元って社内ですから。

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