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【社長インタビュー】「愛を感じるか」というのは大切【株式会社感動いちば】

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活気あふれる社内をリードするのが東京出身の坂﨑雄一郎社長。
大学進学を機に北海道に住み始め、以来35年が経った。
そんな坂﨑社長に、会社のコト、自身のコト、そして若い世代へのメッセージを聞いた。

北海道を知らなかった人間からみれば、ひとつひとつが感動

Q. 東京出身で大学進学を機に北海道へ来たと伺いました。以来、北海道に住み続けている理由は?

皆さん今住んでいる土地に愛着という自然な気持ちはあると思うんですけど、そういうことだと思います。もっと言うと東京に戻れなくなっちゃったって言うんですかね…あのごみごみしてみんなストレスを抱えている都市に戻るのがちょっときついなと。
東京生まれで北海道も知っていることが僕の人材としての価値になり得るんじゃないかと考え、あえて北海道に残るという選択をしました。いまだに北海道では「向こうの人間だ」って言われるし、東京行ったら「北海道人だ」と言われますけどね笑

ただ、北海道で生まれた人は一度(東京のような首都圏へ)行くのはアリだと思います。行って体験して見てみないと良いも悪いも分からないじゃないですか。
東京で暮らしてみて自分が生まれ育ったこの街(北海道)がこんなにも素敵なんだと再発見できます。新鮮に見える部分が出てくるんです。

北海道の“いいもの”を考えてみると、道内で生まれ育った人って秋に食卓にジャガイモが載っているのが当たり前。8月の終わりにゆでたトウキビが食卓に置いてあるのも当たり前じゃないですか。

でも、僕はそれを知らないでこの土地に来たので感動できるんですよね。その感覚を全国の人に伝えることができたら“いい通訳”になれるんじゃないかなって思ったんです。
知らなかった人間からみればひとつひとつが感動なんです。その感覚を失わずに伝えていきたいんです。物を売るんじゃなくて僕らが感じた「感動」とか「こと」を届けたいんですよ。

Q. どうして北海道のものを全国に売るという業態を選んだのでしょうか?

(20代後半のとき)経営の勉強をするために新聞でベンチャーに関する記事があったらすぐに連絡して会いに行ったり、イベントに行ってみたりだとかを繰り返していました。そのうちに素晴らしい出会いがあって人脈ができる中で、こういう人たちが一堂に会したら面白いなあと思って経営者の会を 立ち上げたんです。その集まりを「北海道を元気にする会」と名付けました。

これは、私が師と仰ぐ方が「関西を元気にする会」をやっていまして、いい名前だなと思っていたので「使わせてください」とお願いしました。5年ほど活動をしていたんですけれども、この「北海道を元気にする会」の名前がきっかけだと感じています。

「北海道を元気にする」という言葉をずっと使い続けているうちに、自然と「元気にする」を分解するとどうなるのかを考えるようになりました。

結論としては北海道にお金を連れてくることです。
お金って経済の血液なんですよね。血液を豊富に送り込んであげれば北海道経済は好循環になってみんな元気になるんじゃないかと考えたんです。

ただし、ビジネスをやる上で北海道のものを安く買い叩いて仕入れることは絶対したくなかった。あるいは道内で売っても北海道の血液の量が増えないので外に売ろうと考えました。
ただ、誰もやっていないやり方でやらないと、ほかの人の商売を邪魔してしまう。例えば北海道物産展に僕らがブースを出そうとすればそれまでブースを出していた人が立ち退かなきゃいけない。それでは北海道に流れる血液の量は増えないですよね。

だから誰もやっていない売り方で北海道にお金を連れてくることをやりたかったんです。ずっと考える中で思いついたのがシニアの方に新聞の折り込みチラシを使って北海道の物産を買っていただくということ。そういうビジネスにたどり着いたんです。

先入観をもたず、自分の心の眼で見ることを大切に

Q. 坂﨑さんはどういうタイプですか?

人から言われてその通りやるのができない人間なんですよ。自分が納得しないとできない。
若い頃は「これをしたい、あれをしたい」よりも「これはやりたくない、あれもやりたくない」の方が先に来た。だから面倒くさい人間です笑 納得しなと言うこと聞かないんですから。

2次情報、3次情報を信用しないことも意識しています。例えば会ったこともない人について、知り合いが「あの人は●●な人だ」と言うのを鵜呑みにして、偏見で見てしまうとか…ありがちなことですが、しないようにしています。

逆に、僕がそういう先入観を周りの人に与えてしまうこともあるので、何かを言った後に「あ、言っちゃった」と思って「でもそれは僕の考えだから自分で見た方がいいんじゃない?」と伝えたりします。特に若いメンバーは自分の心の眼で物事を見極めるということをやった方がいいなと思っています。

そのためにも失敗する、やってみる、チャレンジする、失敗する、怒られる、恥をかく、できると思っていたけど全然できなかった…そういう恥ずかしいとか裸になる体験を仕事の中でどれだけしていくか。20代とか30前半とかまだそれが許されるじゃないですか。若いうちにどれだけ経験値を積めるかが大事です。

Q. そういう経験を学生時代にしていなくても大丈夫でしょうか?

後天的に場数を踏めばできることです。「私はこういう性格だから」ではなく、そういう場を経験するんです。

なぜならば仕事だから。仕事だからやるしかないんですよ。人前でしゃべるのが苦手な人も「やる」と決めてしまえばできるようになります。数をこなせば慣れます。
結局、行動することが大事だと思うんです。

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関わっているものに対して自然と感じる“愛”

Q. 坂﨑さんが面接に立ち会う時に志望者を見るポイントはありますか?

正直な人かな…。正直であること、元気で明るい、前向きなこと。あとは食べるの好きですか?とか笑

それと、愛があるかどうか。

愛って何か照れくさい言葉ですけれど所属するコミュニティーへの愛、家族への愛、土地への愛、先祖への愛…愛という感情がすごく失われ始めていると感じています。
誰しも愛せということではなく、自分が関わっているものに対して自然と感じるのが愛だと思っているので、「愛を感じるか」というのは大切にしています。

Q. 貴社で活躍している方はどんなタイプが多いですか?

働く価値観がお金のため、生活のためだとしんどいですよね。自分が仕事を通じて何を成し遂げたいのか、“欲を持っている”人間じゃないと面白くないと思います。

僕も専務も人から言われた通りにやるのが嫌いで、そういう生き方をしてきましたので、人に対しても「これをやれ」「こうしなさい」と強制したくないんです。

だから社員も指示を待つのではなく、自分で考えられる方が楽だと思います。

高い志は絶対にあったほうがいい

Q. 北海道に貢献したいという想いを持つ若い世代がたくさんいると感じています。一方でそれをしごとにするときにどう落とし込むかを悩んでいる方も多いのですが、想いをどう具現化すればいいのか、何かアドバイスをいただけますか?

高い志は絶対あった方がいいです。一方で、高い志があると、1日1日の日常がアホくさいって思っちゃう人が多いのかもしれませんね。

でも、千里の道も一歩からなので繋がってるんですよ。今日という1日を大事にできない人には20年後の輝かしい未来はない。
コツコツ地味なことをやる現実と、本当に自分が描くビジョン・夢・目標はタイヤの両輪だと思います。

どんな仕事でもお金を払ってくれる人がいるのが価値です。それは“誰かのありがとう”を生んでいるわけですよね。だから、どんな仕事にも、その仕事なりの素晴らしさというのがあるはずなんです。けれどそれに打ち込めないから気づかないんです。

「つまんないな…隣に行けばもっと楽しい仕事があるんじゃないかな…」とすぐ期待しちゃう。

でも、日常の仕事に打ち込めない人には“楽園”なんかないんです。

人生って1回です。1回の人生でどこまで行きたいの?ってことです。
それは欲張ってもいいじゃないですか!

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